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西岡文彦著「五感でわかる名画鑑賞術」(ちくま文庫)

 プティ・セナクルでも講師を努めていただいたこともある西岡先生は、「日曜美術館」や「タモリ倶楽部」でも活躍の芸術評論家であり、合羽刷りの伝承者。また、多摩美術大学の教授でもある多才で素敵な方。

今回もまた、アーティストならではの先生の視点で、絵画を楽しく鑑賞する本が出版されました。

この本は、歴史的な有名絵画を五感を研ぎ澄ましてみる方法はもちろん、理解するのが案外難しい彫刻を、自分が一番好きな角度を見つけることによってよりよく鑑賞できるなどの㊙な鑑賞法が盛りだくさんの一冊です。



まず、美術を鑑賞するには、「はじめに愛情ありき」という章に感動。
聞き手に完全な信頼感が溢れていると解れば、作為的に話を面白くしようと思わなくても話は面白いに決まっているという。
まさしく会話の極意がここにあり。
自らが心を開いてアートに挑めば、おのずからアートが見えてくる、のです。

まずは、絵画の横っちょの作家名などなどを無視して絵をみると、好きな絵が案外有名絵画だったり、まったく無名のアーティストでも自分が発掘するような感覚ですばらしいアートを見つけることができるというもの。

そのうえで、好きとおもったものが、
その時代、アートのテーマ、また、色彩など、自分でもしらない隠された趣味を発見することもあるのだという。

わたしはルドンとか、やはり1900前後のデカダンな芸術家に心を寄せることが多いのですが、やっぱり神秘主義とか「未知の世界」に興味をもつ冒険趣味があるんでしょうねえ。

それから、私の場合は、本筋とはちょっとはずれた先生の生い立ちや、性格に毎回涙するところが何カ所かあるんですよねえ。正直で繊細。だからこそ、生き難そうだな〜とおもって、思わず胸が痛みます。そんな先生が芸術家に愛をもって対応しているのが文章のそこかしこに感じられる。愛をもってアートを鑑賞すること。それが一番の芸術鑑賞法なのでしょうね。

アート=文化的=スノッブ
それらすべてをひっくり返す西岡先生の自然体のアートの見方。
暑い夏にもぴったりな「クールな芸術鑑賞」方法が見つかる一冊です。







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「これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝」(メディアパル) 監修:プティ・セナクル/蜷川浩史・石澤季里・大原千晴・木本玲子・中島正晴、文:植田裕子/石澤季里
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