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もっと知りたい!「パーティーの歴史」【第5回】「シリーズのあゆみ〜大原千晴先生が語る」

JUGEMテーマ:グルメ
 


■<パーティーの歴史 Vol.20
『名画の食卓を読み解く』 出版記念レクチャー
パリ黄金時代 カフェとレストラン〜アートと文学誕生の原点 >
■講師 大原千晴
■日時 7/1(日) 
   【受付開始】10時15分 *時間厳守でお願いします
【開演】10時半〜13時
■会場 帝国ホテル17階 インペリアルラウンジ「アクア」 http://www.imperialhotel.co.jp/j/ 
■定員 20名
■単発の受講料 会員:10,500円 一般:11,500円  (料理、飲み物付き)
■どなたでも受講いただけます。

■お申込み・お問合せ
カルチャーサロン「プティ・セナクル」
http://www.antiqueeducation.com/





『名画の食卓を読み解く』(大原千晴:著、大修館書店)出版のきっかけでもあるこの講座を、

さまざまな角度から掘り下げる特別企画。

みなさんの「なぜ?どうして?」にお答えすべく、特別インタビューを敢行!

大原千晴先生にお話を伺いました。

大原千晴(おおはら ちはる)

英国骨董おおはら」店主。骨董銀器専門家。食文化ヒストリアン。早稲田大学法学部卒業。料理研究家の母・大原照子氏がイギリスに転居したのを機会に、日本と英国を行き来する生活が始まる。その過程で骨董銀器の魅力に開眼し、1991年「英国骨董おおはら」開業。著書に「食卓のアンティークシルバー」(文化出版局)、「アンティークシルバー物語」(主婦の友社)、「名画の食卓を読み解く」(大修館書店)。

石澤季里(いしざわ きり)

フランスの食や地方文化にも通じているフレンチ・アンティーク研究家。プティ・セナクル代表。2000年1月、カルチャースクール「アンティーク・エデュケーション」を開校。現在は、カルチャーサロン「プティ・セナクル」と改名し、「旅して学ぶフランス貴族の暮らし」を軸に、マナーからヨーロッパの美術様式まで、より広く学べる場を提供している。著書に「パリ 魅惑のアンティーク」(阪急コミュニケーションズ)他。


大原千晴先生が語る〜パーティーの歴史シリーズとは?」


【検ヽ催直前編】

質問・構成:プティ・セナクル


Q10.ここ最近のレクチャーでは、20世紀初めのパリに関わりをもつ人々を多く取り上げているように感じます。この時代や人々が、先生やわたしたちの心をひきつける理由はなんだとお考えですか?
(大原)これはまた鋭い質問ですね。世紀末から第一次世界大戦前まで、パリはアートと食に関して、世界の中心だった。この2つの分野について、世界はパリを追いかけていた。世界中からパリを目ざして集まった人々は、伝統や因習に縛られない「自由な生き方」を、この街で実現していきます。退廃的なデカダンスさえ洗練と見えるほどの、非常に先進的な感覚がこの頃パリに誕生している。敢えて言えば、アートにしても食にしても「現代の芽」と呼べるものは、その多くが、この頃パリで誕生している。何事も、最初に生み出されるオリジナルには、非常に強い魅力があります。だから惹かれる。まず、これが第一点目。

次に、今の日本は、誰が見たって、大きな時代の転換点に差し掛かっている。この頃のパリもまた、同じです。巨大なきしみ音を立てながら、時代が大きく転換していく。そこに、ある種の共感を覚える。時代の激変に翻弄される人間、という意味では、とてもよく似ている。敢えて言えば、我々は百年掛かってヨーロッパに近い経済水準を達成し、今はじめて、百年前のパリで、ぶっ飛びの行動をしていた彼らの気持ちが理解できるところに到達した。これ、必ずしも、幸せとはいえませんけれど。「自由な生き方」といえば聞こえはいいけれど、砂粒と化した人間の孤独、これが横溢している。世紀末前後のパリ、両大戦間のパリ、いえ、今の東京の話です。一昔前の日本に溢れていた「憧れのパリ」みたいな感覚とは、決定的に違っている。より切実に、共感できてしまう。だから惹かれる。


タマラ・ド・レンピッカも、1920年代のパリで活躍した画家でした。
vol.14「「パーティの歴史vol.14〜味わい学ぶ、アール・デコ時代の画家の食卓」
2010年開催/会場:「ブノワ」(青山)



Q11.そして、今回のテーマ「パリ黄金時代 カフェとレストラン〜アートと文学誕生の原点」で、ウッディ・アレン監督『ミッドナイト・イン・パリス』に登場するような人々にたどり着くというわけですね。
(大原)そのとおりです。実は、この時代のパリは、世界の中心であった時代の大いなる遺産によって、何とか最後の美しき余光を発していた、そういう時代です。経済の覇権は19世紀半ばまでには大英帝国ロンドンが世界の中心となっています。そして、第一次世界大戦(1914-18)以降は、ニューヨークが世界経済の中心となっていく。『ミッドナイト・イン・パリス』は、その大きな転換点にあった時代のパリを描いた作品です。その話の中心は、要するに「パリのアメリカ人」です。
 
この「パリのアメリカ人」というのは、この時代の少し前の時代から、アメリカの文学や美術・音楽の世界で、ひとつのテーマとなっている世界です。それが、この両大戦間という時代に頂点に達する。なぜ、多くの若いアメリカ人たちが、この頃パリにやってきたか。まずは、圧倒的なドル高であったこと。明日のアーティストを目指す若く貧しいアメリカ人でさえ、僅かなドルで、パリでは自由に暮らすことができた。さらに、アメリカはこの頃、禁酒法の時代で、なかなか息苦しい、そういう部分もありました。更に、ヨーロッパは戦争で非常に疲弊し、パリでお金を羽振りよく使えたアメリカ人は、それまでの時代では考えられないほど、大きい顔でパリで羽振りを利かすことができた。お金持ちのアメリカ人であれば、これはもう、リビエラには別荘、パリには高級アパートで、部屋をモダンなアーティストの絵で飾るなんてことが、余裕でできた。


会場は上野万梨子さんのスタジオでした。先生のおしゃれなお料理に舌鼓!
vol.18「シャネル、ピカソ、コクトー・・・トラン・ブルー時代 夢のリヴィエラの食卓」
2010年開催/会場:「ギャラリーリブレ」

ウッディ・アレンは、この時代のパリを、非常に優しい視線で描いてます。敢えて言うと、この映画は、その時代背景を知っているかどうかで、見え方がまるで違ってくると思います。知っていれば、それはもう、一場面一場面これすべて、面白い。でも、背景を知らなければ、さしてメリハリのないストーリーが淡々と展開していくだけの、何だか手応えの感じられないつまらない映画、ということになる、と思います。

なので、私の話をお聞きになれば、映画を何倍も面白く見ることが出来ます。そして、この映画を通して、現代のアートが誕生する原点を、鮮やかな印象とともに理解することが出来るようになるはずです。一見淡々とした流れのこの映画が、なぜ、2012年米国アカデミー賞の脚本賞を受賞することができたのか。レクチャーをお聞きになれば、その理由がお分かり頂けると思います。ちょっと手前味噌ですけれど、本当ですよ。



Q12.今回は記念レクチャーでもありますね! お食事をビュッフェスタイルにした理由は?
(大原)今回がシリーズ第20回目です。で、ビュッフェスタイルは初めての試みです。私の立場からは、ふたつの目的があります。

ひとつは、皆様とゆっくりお話をさせて頂きたい。こんなに長い間やってきたのに、これまで、参加者の皆様とゆっくりとお話を交わすという機会は全くありませんでした。多少のご質問にお答えする、という程度でしたから。着席では、そうならざるを得ません。今回は、おいで頂いた皆様全員と、じっくりお話をさせて頂きたい。その意味で、初めての試みです。

もうひとつは、参加者の皆様同士の交流、出会いの場として頂きたい、ということです。このレクチャーの参加者は多彩です。でも、食に関心が深いという点では、並外れている皆さんが揃っていらっしゃる。仕事にしてる方もいらっしゃる。これまでは、参加者間で、余り交流ができませんでした。着席でしたから。今回は、主催者である我々が工夫して、参加者の皆様が、出来る限り多く、他の参加者と交流できるような工夫と仕掛けをあれこれ考えているところです。

なので、お一人で参加なさっても、絶対に、一人ぽつんとなんてことには、なりません。むしろ、私や季里さんを含めて、次々といろいろな皆さんと気楽にお話が出来る場となるはず。これがきっかけで、新しい出会いが生まれる。そういう場としたいと思っています。季里さん、そうですよね。

(石澤)はい、そうです!そもそもプティ・セナクルの生徒さん達は知的で好奇心旺盛、バイタリティー溢れる方ばかりなんですが、そのなかでも、特に、このグルメレクチャーに参加してくださる方は、料理研究家さんだったり、テーブルセッティングやティーインストラクターの資格をお持ちの方だったりと、とにかく多彩なんです。

もちろん、皆さんグルメでいらっしゃるから、レクチャー後のお食事のときの会話はいつも盛り上がります。これまでもお一人でご参加の方は、そばの方をご紹介して楽しんでいただくよう工夫はしてきましたが、通常は早くいらした方から座っていただく着席形式なので、たまたま隣合わせの方とばかりお話することになりがちですよね。

それならば、20回目というこの機会に、もっとお互いに会話を楽しまれて、皆さん同志がお仲間になってしまえば、プティ・セナクルの輪がうーんと広がるんじゃないかって。これって実は、私が日頃から願っていることなんです。スタッフの私たちも、お客様同士をどんどんお引き合わせできるよう、皆さんのことをなるべく存じ上げておきたい。そんなこともあって、現在、お申し込みがあった生徒さんには趣味やご職業を伺っているところです。

会場になる帝国ホテルは、いわゆる北欧スタイルのビュッフェ・バイキングを日本で最初にはじめたともいえる場所で、その味にはとても定評があります。食べ放題とはちょっと違う、「お好きなペースでチョイスして召し上がれるラグジュアリーなビュッフェ・スタイルレストラン」。ここのキッチンでこの日のために作られたお料理、そして、ローリング・トゥエンティーのカクテル(ノンアルコールもあり)を満喫していただくという企画で、私自身もとても楽しみにしているんです。



Q13.  20回目を迎えたシリーズ、今後は、どのように発展していくのでしょうか?
(大原)たぶん、今回、皆様から沢山お話をお聞きして、これをヒントに、季里さんとあれこれお話して、そこからまた何か新しい方向性が生まれてくると思います。もともと「瓢箪から駒」で生まれたこのレクチャー。これが20回も続いて、しかも、一冊の本にまで結実するなんて。始めた時には、そんなこと、考えてもみませんでした。

だから、グルメレクチャー、今後のことは、ぜーんぜん、わかりません。でも、食文化の世界は広く深い。だから、無限の可能性がある。という言葉で締めくくりたいですね。


タイトル:『名画の食卓を読み解く』(大修館書店) 判型:四六版、192頁
定価(本体):¥2,200- 発売予定:7月上旬 ISBN:978-4-469-25082-4





【7/1 グルメレクチャーvol.20】でお会いしましょう!!

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「これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝」(メディアパル) 監修:プティ・セナクル/蜷川浩史・石澤季里・大原千晴・木本玲子・中島正晴、文:植田裕子/石澤季里
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