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知られざるルネッサンスの残り香

24日、木曜日、朝から葉山で取材の下見。天気はよかったけど、風が凄く、高速でハンドルとられそうになりながらその脚で九段下のイタリア文化会館へ。初めていく場所だったけど、外気が感じられるような広々とした空間は、イタリアのおおらかさが十二分に表現されているように感じた。今年はイタリアの中部に位置するウンブリア州とマルケ州が様々なプロモーションをするようで、その一環で3月4日からは国立西洋美術館で「ウルビーノのヴォーナス」展、そしてイタリア文化会館で3月29日から「フェデリーコ・モンテフェルトロ公の小書斎」が開催される予定だという。当日はその記者発表会が文化会館でありました。
聴けば「なるほど」納得なのですが、ルネッサンス=フィレンツエと、どうしたもおもいがち。でも。実は15世紀にメディチのご尽力で花開いたこの輝かしき文化は、それ以後ローマ、マントヴァ、フェラーラをはじめ、地方の貴族たちの間に広まり、彼らの富と功績によって、文学、芸術、建築物等、幅広い分野で多くのすばらしい遺産を残しているのです。そのひとつが、このウンブリア州のグッビオで生まれた小書斎なのです。当時すばらしい書斎を持つ事は文化人の証しでもあり、ルネッサンスの君主のお手本だったのです。そんななか、剣の達人であり、優れた数学者であった公爵、ダ・モンテデルトは「宮殿ではなく、宮殿の形をした都市」ともいわれた1472年のパレ・デュカーレを築き、当時、メディチ家のサンマルコ図書館を凌ぐ、世界一のリストアップともいわれる蔵書を納める部屋、ストウジオーロ(小書斎)を美しいだまし絵のマーケットリーで飾り、製作する事を思いついたのだといいます。彼は、最高の職人が集まるフィレンツエのベネデット・ディ・マイアーノ工房にその製作を依頼しました。しかしながら、その後、公爵の館は数世紀に渡る略奪の運命をたどり、このストウディオは19世末に当主ランチロッティー族のローマの館を経てベニスのアンティーク商の手に渡り、1939年にニューヨークのメトロポリタンに売却され、現在公開中だといいます。その複製が、最高の職人たちの手で5年の年月をかけて複製され、今年の秋から、世界遺産にも登録され、現在は国立美術館として用いられている元ある場所、パレ・デュカーレに置かれるために製作されました。すばらしい工芸は、時代を経ても人々に愛され続け、引き継がれる。残念ながらオリジナルではありませんが、複製といえども出来映えはすばらしいもの。そんな窮地の工芸品が、長年イタリアとの長い交友関係を結んでいる日本で公開されるのだそうです。
今回初めて知ったのは、アンティーク・ジュエリーの世界ではよく知られる絵画「バティスタ・スフォルツアの肖像」に描かれているのは、どうやらダ・モンテフェルトロ公の奥さんなのだそう。(やっと誰だか分かったという感じ。失礼しました)この時代、ブローチのようなものをリボンにつけて、頭のてっぺんに飾るのが流行だったようで、この肖像画にも、他の絵にもよく登場します。それにしても真珠が非常に高価だったこの時代、真珠、ルビー、サファイアで飾ったジュエリーをふんだんに身につけた、この服装だけみてもその豊かな暮らしぶりが想像できますね。
なお、展示会にはこのストウディオーロだけでないく、陶磁器愛好者には垂涎もののウルビーノの陶磁器も沢山出展されるらしいです。なかなか見る事のできないルネッサンスの工芸に触れる絶好のチャンスなわけ。
ちなみにこのグッビオはラファエロの生まれ故郷でもあり、トリュフの名産地でもあるらしいです。なかなかいくチャンスはなさそうですが、是非脚を伸ばしていってみたい土地ですね。
イタリア文化会館 http://www.iictokyo.esteri.it

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