<< 冬のパリ | main | <レポート>パーティーの歴史シリーズvol.7「カトリーヌ・ド・メディシスの食宴」 >>

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  • 2017.02.20 Monday
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迷路を抜けて・・・

ベニス、行ってきました。天気もよく、本当に気持ちよかった!不思議と前に行ったときの記憶が皆無に等しく、とても新鮮な気持ちで過ごしました。
空港からホテルまでは、水上タクシーで。ちょっと贅沢ですが、どうも、ホテルの場所が把握できずそうすることにしました。陸が近くなるとそこまでの距離を記すために海に規則正しく杭が打たれていて、そこにメーターが記されています。その杭の上には水鳥がオブジェのようにポーズをとってとまっているの。彫刻みたいで可愛かったです。
最初のホテルは画家クリムトの愛人だったアルマ・マラーが生前に住んでいた館を改造したわずか6部屋のプティ・ラグジュアリー・ホテル「オルトレ・イル・クアルディーノ」。運河の岸辺に建つホテルで、ひっそりした入り口はまさかホテルとは思えないほど。なんたって、船頭さんより私が先に見つけちゃったんだから。こおいうところは鼻が利くんだ、わたし。ロースマリーやラベンダーの香りが広がる庭に面した部屋がわたしの部屋でした。シンプルで、アンティークで。そして、ちょっとだけオリエンタルな香りがする居心地の良さ。従業員といっても、レセプションにひとりだけ女の子が座っているんだけど、彼女の紹介するレストランも美味しくて、大満足の1日でした。
2日目からはわたしにしては、超ラグジュアリーな4つ星級のホテル、
カ・マリア・アデーレへ移動。一人で泊まっていいのかなあ、いや、一人だからココに泊まるのだ!という感じでした。貧相なホテルじゃ一人さびし。まずいレストランも相棒と、「まずいねえ〜」っていいながら食べればまずさも吹き飛ぶとは、今回の旅で実感しました。
こちらは、なんだかムーア人のオブジェがランプを抱えていたり、天蓋ベッドや装飾がやけに中近東なムード。はい、そうです。ベニスにはビザンチン帝国の名残が沢山残っているのだよ。最終日、長蛇の列を横目にサン・マルコ広場のドージュの館の装飾を眺めましたが、あれ、わたしたちの知っているヨーロッパじゃないねえ。絶対アラブだし、イスラムですよ。改めて大原先生の「パーティの歴史」第一弾目のお話を思い出しました。
それにしても、ベニスは迷うね。必ず迷う。でも、目的地には必ずたどり着ける。人生もこんなもんなのかなあ。目的さえ明確なら、横道にそれたり、見失ってもたどりつけるんだよ。妙に納得しちゃいました。

今回の目的のひとつは憧れのアンティーク・ディーラー、アクセル・フォヴォルト氏がビエナーレのためにプロデュースした20世紀前半のマルチデザイナー、フォルチュニー氏が暮らしたパラッツオ・フェサロの「アルテンポ」を観ること。3階館の建物の壁は、フォルチュニーがデザインした沢山の織物によって覆い尽くされ、そこに時代も国もことなる沢山のオブジェが陳列され、これぞ、バロックという世界観を創り上げていました。偶然だけど、パリの展覧会「アンネ・フォリー」で展示されていたのが、このフォルチュニーのドレスで、偶然つながった気がして面白かったです。
いやあ、それにしても、フォヴォルト氏のセンスって、飛び抜けている。きっと大嫌いな人はいるだろうけど。これに合わすアートをここからもってこようって、そうとう幅広い知識がないと不可能だもの。彼の哲学は時代を経ることによってとるに足らないものでもアートになりうる可能性があるというもの。なんだかうなずける。アフリカのお金がジェコメティの彫刻に見えたり。現代でいうとこの投資とは全然関係のない、素直な眼で見ると汚れた壁だって、壁を這う蔦の色合いだって全部アーティスティックだものね。この展覧会を見た御陰でベニスの街角で沢山のアートに出会った気がする。
最終日前日の夜はパラッツオ・バルバリーゴで開催された室内音楽を聴きにいった。18世紀の装飾で飾られたパラッツオで暫し至福の時を過ごす。

最終日は須賀敦子が愛したザッテレ岸辺の向こう岸の広がるジュデッカ島にペギー・グッゲンハイムを知る俳優さんを尋ねて出かけた。ジュデッカ島にはパッラディオの建築の白亜の教会レサントーレ教会もあり、サン・マルコ広場の雑踏が嘘のようなのどかな島だった。バポレットだけでなく、向こう岸まで渡る渡し船にも乗ったり、またもや沢山の収穫があった旅でした。

教えたくないけど、教えて上げる
ホテル「oltre il giarfino-casaifrari」
san polo 2542 30125 Venezsia
tel39-041-275-50015
www.oltreilgiardino

Ca maria Adele
Dorsoduro 111 30123
tel39-041-520-3078
www.camariaadele.it

www.museiciviciveneziani.it
www.fortuny.com


ビエナーレ会場


ザッテレ河岸のレストランにて


カステラ・ドーロ


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  • 2017.02.20 Monday
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コメント
こんにちは!来年1月末に、アクセル・フォヴォルトのお城にまた人連れて行ってきます。まだゆとりがあるので、参加したい方がいれば教えてあげてください。現地集合、参加費は無料です。
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