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セラフィーヌの庭

JUGEMテーマ:アート・デザイン

先日、ルソーを見出しピカソを誰よりも早く評価した、ドイツ人の美術評論家、ウーデによって世に送り出された素朴派の画家、セラフィーヌ・ルイの一生を描いた映画をみた。

シャルル・ドゴールエアーポートからも近く、ショーン・コネリー主演映画「薔薇の名前」の舞台にもなった12世紀の街、サンリスに暮らし、家政婦として働いていた無名で、しかも少し精神障害をもった女流画家セラフィーヌは、ある日、同性愛者であるヴィルヘルム・ウーデの家で働くようになったことで彼と心を通い合わせ、彼によって絵を描く自信を得ることになる。
しかしながら、その矢先に第一次世界大戦が勃発し、ウーデとその妹は命からがらフランスを脱出しなくてはならない。絵が初めて認められるせっかくのチャンスはシャボン玉のように消えてしまうが、セラフィーヌはウーデの言葉を信じて、絵を描く努力をし続ける。

そうして大戦が終わった27年、再びウーデは忘却のかなたにあったセラフィーヌの絵を出会う。

「聖なる心の画家たち」展によって絵画は認められるものの、精神を病むセラフィーヌ。
彼女は聖なる心をもつばかりに、現実を受け入れられない。
そのギャップの間で描き出される、生命が宿っているような絵画の数々。
映画をみながら、おもわず「きれい」といってしまうような迫力ある彼女の絵がすばらしかった。

昨今、フランスでも日本でも、アート・ブリュットと呼ばれる、精神障害をもった画家たちの絵画が見直されている。カッコいいとか、これが売れるとか、一切を省き、自らの想いの丈を表現した絵画は、あるときは怖いくらいに激しくインパクトを与える。

あのゴッホだって、ある意味精神障害を持ちながら制作を続けていたんだろう。

他のひととは違う何かに悩んだり、恥ずかしかしがったりすることもあるけれど、だからこそ、他のひとにできないことができる場合もある。
違うからおもしろい。違うことが宝なのかも。

セラフィーノの「描くことがすべて」というシンプルな生き方に感動する映画だ。

セラフィーヌの庭 岩波ホールで上映中。
監督 マルタン・プロヴォスト
主演 ヨランド・モロー
www.alcine-terran.com/seraphine






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