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バスク、そしてチョコレート

ここのところ、仲間と食事するときに気に入っているのが、市川シェフのバスク料理の店「ラ・ピッチョリーナ・ドウ・ルル」です。スペインのタパスともまた違う、小皿料理をみんなでつまみながらワインをいただくのですが、先日もたった3500円のワインがとてもおいしく、女4人で大いに盛り上がってしまいました。
市川シェフはフランス、リヨンの「ポール・ボキューズ」やロアンヌの「トロワグロ」など、有名3つ星レストランで腕を鍛えた方。クイーンアリス系列の「レストランW」のシェフ時代から、今では非常に珍しい古典的な調理法を試したり、様々な試みでわたしたちをアっと驚かしてくれていましたが、ご自身のレストラン「シェ・トモ」では、健康でおいしいオーガニック野菜で、心も体も癒される料理を提供し続けています。

その市川さんが昨年オープンしたのが、このバスク料理の店です。
バスクはフランス西南部の地方で、スペイン側にもまたがっている、独特の文化の地域です。
スペイン側は、どうも、独立を目指してときどき革命など起こしていますが、フランス側はそうでもなく、フランスの一部でいることをむしろよしとしているみたいです。
バスク語の起源はモンゴルとか、バイキングとか、いろいろいわれていますが、ちょっと日本語にも似た地名もあるのがおもしろいです。
山側は、ペピラードと呼ばれる豚肉と卵の料理や、イベリコハムとか、ジビエと呼ばれる狩猟で射止められる野禽獣を食しますが、海側はチプロンとよばれる小イカやマグロがおいしいです。
マグロ?って、そうなのです。日本にもスペインの沖合でとれたマグロがはいってきているのですよ。サン・セバスチャンというところには、マグロの卸売市場があって、マグロの競りなんかも行われています。
また、さくらんぼのジャムをつけて食べるとおいしい、ブルビというハードタイプのチーズもとても美味ですよ!!

バスクはフランスで唯一サーフィンができる場所でもあります。その昔、ナポレオンとユージニーが愛した避暑地、ビアリッツでは毎年サーフィンのコンクールがあります。
また、ヘミングウエイがその著書「日はまたのぼる」で書いた、パンプローナの牛追いの祭りは有名です。白装束で、ベレーとネッカチーフは赤という出で立ちの地元民たちが、町に放たれた牛をおって、その頭につけられたポンポンをとるといった競争です。
勇敢に牛を追いつめて、ポンポンをとった、勇者は毎年その町のヒーローとして1年間みんなの羨望の的になります。

その他、以外にしられていないのが、チョコレートの話。カカオ豆は1582年に当時植民地だったメキシコからスペインにもたらされたもので、17世紀、ルイ13世のところにお輿入れしたアンヌ・ド・オートリッシュがカカオ豆と専門の召使いをつれてフランスにお嫁入りしたことにです。
フランスでチョコレートとはココアのこと。当時は、まずカカオ豆をつぶして粉状にすることからしなくてはならない、凝った飲み物だったため、専門の召使いが必要だったのです。
当時チョコレートは、媚薬とか、薬の役目も果たすとても高価なものでした。ジョニーデップとジュリエット・ビノッシュの映画「ショコラ」の話はあながち寓話でもないんですよ。
今でも、イライラするときはチョコレートを食べると落ち着くし、食欲を抑えるための効果もあるのはほんとです。

昔から高価だった、チョコレートですから、それを飲むための道具も特別なものがあります。
中でもカカオの粉とミルクを撹拌するための木の棒がついているチョコレートポットや、専用のカップも銀や、カオリンを用いてやっとこさ陶磁器製作に乗り出したマイセンの大変凝ったものだったり。そもそも、数はとても少ないので、アンティークでも希少価値の高いものなのですよ。
くわしくは、4/23のフォーシーズンズ椿山荘で開催される「パーティの歴史」で・・・。

そんなわけで、フランスのチョコレートの歴史は、ここバスクからひろまったという訳です。
これからの季節、海も、山の魅力も味わえるバスク。

お土産には、大事な家畜を害虫から守るために作られ始めたという、丈夫なバスクの布をどうぞ。赤は生命、グリーンは再生と、その意味合いもきちんとあるシンプルなクロスは、100年は使い続けることのできるテキスタイルだそうです。

パリからビアリッツはひとっ飛び。

是非一度、バスクを体験してみませんか?






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コメント
きりちゃん
ブログ解説おめでとうございまーす!
ビアリッツでオテル・デュ・パレをのぞきに行ったことがあります。また安井、加藤のレストラン本は3冊とも愛蔵。
ではアップ楽しみにしてます
  • TaNeQuiChi
  • 2006/05/01 3:00 PM
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  • 2007/05/30 3:00 PM
はじめまして。
バスクは食文化から見て海洋民が起源じゃないかと言う方がいらっしゃいました。
とすると言葉の起源もモンゴルよりはバイキングなんでしょうか…
長い年月のうちに食べ物が変わったとも考えられますが、私はバスク語はもちろん、モンゴル語もバイキング語?も知らないので比較しようがありませんが(笑)

日本に似た地名、とても興味があります。もし差し支えなければ、教えていただけませんか?
  • リザ
  • 2008/02/28 5:50 AM
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