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パリ、モンパルナス、アールデコ時代の画家 vol.4

 
1900年のパリ万博の大成功によって、世界中から注目を浴びたパリ。第一次世界大戦によって一端文化、芸術の発展に歯止めがかかったものの、戦後には、再び世界中から「パリ」を求めて人々がやってくるようになりました。そして、彼らはまた起きるやもしれぬ戦争の恐怖に脅かされながらも、「今日を大切に、激しく生きる」ことに躍起になったのです。その当時から、「パリ」という街は、そこで創り出されるものではなく、街自体がブランド化していたといってもいいとおもいます。

植民地からたくさんのエキゾティックな木々や象牙が簡単に輸入されるようになった御陰で、家具の分野ではルールマンといった著名なデザイナーがため息がでるほど美しい家具を作るようになったり。
また、「自分の意志」でものを購入することが許されるようになった働く女性のために、女心をくすぐるすばらしいパッケージングのコスメティックや香水が続々出現したり、この時代のパリメードの品々は、フランス人が誇る18世紀の工芸品を彷彿させる素晴らしいものが溢れています。

そんななかには、当然、食器類もあります。日本ではあまり聞き覚えがないかもしれませんが、1820年からの老舗「ピュイフォルカ」は、今でもパリ、マティニョン通りに居を構える高級シルバーブランドです。すでに父親のルイ・ヴィクトルの時代に、アールヌーヴォーデザインで脚光を浴びていたブランドですが、息子のジャンは伝統を乗り越える「それまでなかったもの」を模索します。そうして、試行錯誤の末に生み出されたのが、ジャン・ピュイフォルカの無駄を削ぎとり、直線を強調したシンプルで美しいラインの銀製品だったのです。彼の製品は、1935年に出航したフランスとアメリカを結ぶ豪華客船「ノルマンディ−」号のでも使用されました。現在でもピュイフォルカのカトラリーシリーズには、フランスの地名がついているのはこの名残のようです。

また、セーブル窯のデザイナー、ジャン・リュスの製品はほとんどが顧客のオーダーによってデザインされた特注です。こちらは数は少ないですが、アンティークマーケットなどで見る機会がルあるかもしれまん。

また、フランス以外では、1922〜28年のグレイズ・ポタリーのスージー・クーパーのエナメル手描きの作品が素敵です。スージーのものは、優しい色合いの主に日常遣いの安価品が多いのですが、数年前ブームになって値段が沸騰したのが昨今は少し落ち着き手が出しやすくなりました。


スージー・クーパーデザイン

いずれにしても、この時代に作られた陶磁器は、セーヴルであっても、リモージュであっても品質、デザインともに優れたものが多いです。
アンティークでもまだまだ見つけられる可能性が高いので、注意してみてください。

日本のアールデコデザインといえば、今、120周年でいろいろなイベントを開催している帝国ホテルの落成がちょうど1923年。残念ながら、フランク・ロイド・ライトのデサインした部屋は現在1室しかないようですが、ノリタケの皿の復刻版はデリカショップ「ガルガンチュア」で購入できます。
本物には、ライトのデザインした柱のレリーフがロゴとして刻まれています。こうした食器類は、リースニングワインを飲むためのアルザス地方のワイングラスを思わせるグリーンのグラスなどと合わせて3/31まで、ロビー横のスペースで開催中の「帝国ホテル120年の歴史展」に展示されているので、銀座で時間があったらよって見て下さい。


幾何学模様のフランク・ロイド・ライトデザインの食器


料理は味、食器、雰囲気、そしてサービスのすべてが調和して100点満点。そうそう、一緒に同席する人と交わされる会話も大事ですね。


ピュイフォルカ
http://www.puiforcat.com/


帝国ホテル120年の歴史展
http://www.imperialhotel.co.jp






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