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パリ、モンパルナス、アールデコ時代の画家たち vol.3

そおいえば、去年、北海道で観た「パスキン〜エコール・ド・パリのリベルタン(自由人)」は、素敵でしたよ。柔らかな色合、イラストタッチのエッチングも好きです。

ブルガリアの裕福な家庭に生まれたパスキンが、コロンブスが新大陸を発見した年である1492年に、スペインの王女によって敷かれたキリスト教回帰の法令によって国を追われた高貴なユダヤ人、セファルディの末裔であること。
また、16歳で娼婦宿に入り浸り、彼女達をモデルにデッサンを描きはじめパリに流れ着いたという経緯。
故郷ブルガリアをすっぱり切り、放浪したさまざまな国からインスピレーションを得た独自の画法を築き上げたこと。そして、他のアーティスト同様、戦争の予感とともに、アメリカに移住し、ついには国籍を取得し、ついに45歳で自殺したその人生までもが、すべて興味深いものでした。

「エコール・ド・パリ」は、厳密にはどんな画風という風にはくくれないけど、彼らはまさしく二つの戦争の狭間である狂乱の時代、1920年代にモンパルナスに集った画家たちで、自由に激しく生きたアーティストたちです。なかでも、東欧系ユダヤ人のシャガールやザッキン、スーティン、キースリング、スペイン系ユダヤ人のパスキン、そして、フジタやモジリアニなどがその代表とされています。

19世紀までの画家たちが貴族などのパトロンに寄生していたのに対し、20年代の「エコール・ド・パリ」の画家たちはある意味、パリのスターでした。フジタは運転手つきの白いキャデラックに乗ったり、モンマルトルのくら〜いパリを描いていたユトリロまで、この時代にはお金持ちの女性と結婚して、リヨン郊外に城をもっていたり、皆、お金持ちだったことです。そんな彼らが飲んで騒ぎ、どんちゃん騒ぎを繰り返したのが1927年にオープンした、800平米の巨大なブラッスリー「クーポール」なのです。クーポールのオープンには、2500人のパリジャンが招待され、1200本ものシャンパンが開けられたというのは、有名な実話です。
上野万梨子先生の今月の御料理教室の「パリの伝統料理」がたしか、「羊のカレー」でしたが、ここの「羊のカレー」の美味しいことと言ったら!随分食べていませんが、モンパルナス在住中のわたしのお気に入りメニューでした。そして、最近知ったことです、現在はクローズしている地下のダンスホールは、パリのマダムたちが若いツバメを物色する場所としてよく知られていたんですって!今でもときどきオープンして、タンゴのレッスンなんてあるみたいですが、ちょっと興味ありますよね〜?
インテリアもアールデコ好きにはたまらない、典型的な造りです。一見の価値あり。

1920年代にモンパルナスに集ったのは画家だけではありません。
ご存知、バイオリンを象った女性の裸体を撮影したマンレイは、「クーポール」や魚料理で有名な「ドーム」の裏手、ドランブル通りの15番地、今「レノックスホテル」のあった場所にスタジオを構えていましたし、「ジムノペティ」や「グノシェント」で有名なエリック・サティ率いるパリ6人組の音楽家(ミヨー、オーレック、他、ロシアバレーの作曲家たち)たちも、同じ通りにあったカフェ劇場「ボビノ」に集ったとか。海外から渡ってきた「ジャズ」という新たな音楽が演奏されたのも、このモンパルナスのミュージックホールだったそうです。

そして、彼らに多くのインスパイヤを与えたのが、マルチアーティスト、ジャンコクトーでした。
コクトーは、レンピッカとも交遊があって、彼女がお金持ちと結婚することで、ハングリー精神を失い、創作意欲をなくすのではないかと危惧していたようです。クフナー男爵と結婚した後のレンピッカを考えると、あながち、彼の予想ははずれていなかったようですが・・・。

ン〜。それにしても、華麗なる歴史の面々ですよね。20年代のモンパルナスにトリップしたい・・・。

ラ・クーポール
http://www.flobrasseries.com/



上野万梨子先生御料理教室
ギャラリー・リブレ
www.rizble.jp




クーポールの床のモザイク


24名のアーティストが描いた店の柱





ダンディーなコクトーと彼のデッザン





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