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  • 2017.02.20 Monday
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アンティークの背景 マリー・アントワネット編

JUGEMテーマ:フランス

 

フランスにおけるアジアブームは3回。

1回目は、1620年にフランス・東インド会社が設立され、アジアの陶器や漆といった工芸品、そしてお茶が輸入された時。

この時代、フランスで最も有名なアジア工芸のコレクターといったら、シャンティー城のオーナーだった

大コンデ公をおいては他にいないでしょう。彼は、この時代の人気商品「柿右衛門磁器」を大量輸入して、

自らのシャンティー窯で「柿右衛門写し」を製作させました。もちろん、この時代の磁器は、軟質磁器という柔らかいもの。

クリーム色の白地にブルーの陶器は、アジアブームに沸くフランスを熱狂させました。

そして、彼は、いち早く「漆」にも目をつけるのです。ただし、この時代はまだ日本の漆の輸入量は少なく、

漆といえば茶色がかった中国製やインドのコルマンドル製が一般的でした。シャネルものちにリッツの自分の部屋においた。そうそう、それがコルマンドルの屏風です。

 

そして、2回目が1750年を頂点にするロココ時代です。

この時代になると、日本のパーテーションがたくさん輸入されて、それをヨーロッパで作った家具の上にはることがブームになりました。ロココの曲線に沿うように、切ったパーテーションの上に熱くした砂袋を乗せて家具の曲線に合わせたようです。

そして、フランスは躍起になって漆細工を王立工房でも作ろうとするのです。

とはいえ、簡単にできないのが漆。湿気のないフランスで漆を固めるのは至難の技。ということで、マルタン兄弟が生み出したのが

その名もマルタン漆です。馬車にされ、小さな小箱にされ、マルタン漆はヨーロッパの王侯貴族を熱狂させました。

アントワネットが織物をおるときの糸巻き(ナベット)に漆を貼ってつかっている絵が残っています。

 

マリー・アントワネットは、1780年に母、マリア・テレジアがなくなって80個の漆の小箱を受け継ぎます。この小箱を飾るための家具をダゲールに依頼し、それを受けてダゲールがリーズネーに漆の家具を作らせたのです。この素晴らしい家具は、革命の足音が聞こえ始めるとすぐに避難され、現在でも存在しています。

 

この時代に愛されたのが日本の漆。その名も「ジャポン」です。漆黒で枯山水を描く日本の漆は、彼女が愛したネオクラシシズムの流行に非常に調和しました。この漆は、京都製とも金沢製ともいわれていますが、もとは将軍のための武具を作っていた構築的な金沢製のもののほうが、その時代の機運にあっていたはずともいわれています。

 

その後、アジアのブームは1800年後半の万博時代に再来します。

特に、イギリスのヴィクトリア女王が喪に伏したことで流行となった「黒」がフランスに渡って果然、モードな色となると、漆やジュエリー、ドレスの黒は空前のブームとなります。

フランスが常にモードの国であるように、フランスの「黒」は決してモーニングの色ではないのです。

 

20世紀になると、アイリン・グレーはじめとする時代を代表する有名デザイナーが再び漆に注目したり。

「漆」は、いつの時代もヨーロッパの人々を熱狂させるのです。

 

 

来週に控えている「マリーアントワネットも愛したフレンチ・シノワズリーのテーブルセッティング」は、

福田先生がお持ちのマリー・アントワネットテイストの漆の屏風を実際に用いて、

先生のセンス溢れるお茶会が楽しめる

参加型の講座です。

 

皆様のお越しをお待ちしています。

http://www.antiqueeducation.com

 

「マリー・アントワネットも愛したフレンチ・シノワズリーなテーブルセッティング」

10/12(水)19時から

下馬・福田先生ご自宅

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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