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アンティークの背景 マリー・アントワネット

JUGEMテーマ:PARIS

 

シャトーの部屋には必ずあり、そして、案外、話題に上らないアンティークのひとつにpenduleと呼ばれる置き時計があります。

 

静まり返ったシャトーのなかで、カチコチ、カチコチと響き渡る時計の音はとても素敵。

そういえば、わたしがフランスで一頭最初に暮らし、働いたブルターニュのシャトー・ホテルにも大きなゼンマイ時計「グランフドファーザー」があって、毎日、メートル・ドテルのレイモンがそれを巻いていたっけなあ。

そんな音って結構記憶にのこっていて、美術館などでさりげなく置かれている時計がきちんとした時間をさしていると嬉しくなるし、なんだか懐かしい気持ちになります。

 

東京の我が家にもロココ様式の陶器の時計がありました。

ある時、何かの拍子に父がぶつかってそれを割ってしまって。以来、母やアンティークマーケットに行くと素敵な時計をさがしていましたっけ。一度、ニースのオークションでせろうということになり、でも、どうしたんだか。

確か、落としても翌日引き取りにこれないということで急遽取りやめたんだったはず。

 

1点もののアンティークって、こうして思い出のなかで生き続けるんですよね。それが好き。

 

 

さて、置き時計。マリー・アントワネットの読書係の映画でも登場しましたが、

18世紀の置き時計はとても高価でした。

ですから、誰もがもっているわけではなく、王様、お妃様、そして、その両親や子供、そして兄弟くらいまでは各部屋にあったそうです。でも、そこから先の下級貴族だとサロンだけとか。外国からいらした迎賓を迎える部屋だとか。一人の貴族が手に入れられる置き時計には限りがあったようです。また、ナポレオンがこれまた革命後に安く時計やとかブロンズ工房に売りさばいたために、王立工房に時計の数がぐっと減って、皇帝の家族でも随分待たないと手に入れることはできなかったようですよ。

 

置き時計は、持ってる人のセンスと権力、社会的な地位を如実に表現するものでした。当時の時計は、ブロンズとイタリアから入る珍しい大理石のコンビが一般的で、美しさと趣味の良さがほどよく反映されていたそうです。ただし、一般市場で売られているものではなく、もちろん注文販売が基本。一般のパリ市民は教会の鐘のおとで時間を把握したり、街の中心地にかかる時計(温度や湿度も)で時間を認知していたのだそうです。

 

時計職人は、科学、天文学、物理学に造詣が深く、芸術にも才能のあるとても知的な職業でした。

当時、時計を作っていたのは、

ブレゲ、レベルト、レシャンピー、レロバン、レルポート、レボルティン、レボなどのアトリエ。

そのなかで、マリー・アントワネットの懐中時計を作ったブレゲは有名ですね。

 

また、外側は、初めて鋳型でブロンズのオブジェを作り、金メッキをかけることに成功するトミーという工房ができますが、この工房は、ナポレオン1世の時代のトップクラスのブロンズ職人でした。また、ラブリオという工房は、ナポレオンの妹のキャロリーヌ・ミュラのお好みだったそうです。

 

家具同様、置き時計も当時の王様の趣味を反映したスタイルで装飾されています。

 

マリー・アントワネットは、新古典主義の神話、遺跡、天使、などのモチーフがやはりお好みだったようです。

 

 

 

 

 


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