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アンティークの背景 マリー・アントワネット編

JUGEMテーマ:PARIS

 

ところで、高品質のろうそくって昔はすごく高価だったことをご存知ですか?

もっとも古い明かりは、松明の火、そしてその後、動物の脂などを溶かしたオイルランプが生まれ、そうしたオイルを固めてろうそくが生まれたわけです。料理しているときの、肉の焼けた匂い。あれが、家中に充満していることをちょっと思い出してください。

なんだか、嫌な感じがするでしょ。要は、昔のろうそくってあんな感じだったわけです。

 

でも、人間ってすごいですね。そのうちに、蜜蝋が誕生しました。ボルドーの名産品、カヌレを焼くときにお菓子の型に塗るのも、この蜜蝋。無害だし、匂いもない。ただし、高級品。

18世紀のヴェルサイユ宮では、このろうそくが配給されていて、

一般の貴族は1日200g。ルイ16世とマリー・アントワネットでさえ、1日750gまでしか使用を許されなかったそうです。

また、王様たちは毎日新しいろうそくを灯したことで

ろうそく係は前日の燃えかすを貴族達に売ってこずかい稼ぎにしていたのだとか。それほどまで、ろうそくは高価でした。

 

そのろうそくを、それまた高価なヴェニス産の鏡の前で灯すと、それに反射して光が拡散する。

鏡の前はよく磨いた銅板でした。これ、デンマークのお城でみたことあります。

とにかく、今に比べると室内は暗く、ほんのり明るい。これが当時のシャトーの夜の様子だったわけです。

 

ろうそくのほのかな明かりに灯されて、純白のテーブルクロスやシルバーがきらめき、そして、王侯貴族が身につける宝石や金糸の衣装が輝く。なんだかロマンチックですよね。ろうそくの火だからこそ光り輝く高価なオブジェがより一層、ロマンをかきたてるんですね。

当然、シャンデリアもクリスタル・ロッシェと呼ばれる水晶が一番好まれました。シャンデリアのパーツは、カットの部分を内側の光のほうに向けてよりキラキラするように工夫されていました。パーツのカットは装飾性だけでなく、「きらきら」のためにあるんです。ガラスのクリスタルが生まれるまでは、みんな苦労して水晶をカットして用いていたんですよ。

どうですか。アンティークが生まれたわけががちょっとわかってきたでしょ?

 

 

ろうそくの炎は、教会には不可欠ですが、これはその炎にのせて、神に対する祈りを天空の神様に届けるのが目的なんです。

同様に、お香もこうした意味合いがあります。イスラム教の寺院は不浄なものを取り除くために、オレンジの花のエッセンスで寺院の壁や床を磨くんですって。教会の大きなミサのときに、司祭が大きな香炉を手に教会を焚き染めるのも不浄なものを排除する意味合いがあります。

 

トゥルドンの香りのろうそくも歴史を紐解くとこうした意味があるんですね。

でも、一般家庭で香りろうそくを使い始めたのは19世紀のイギリス人が最初。フランスでは、1960年代になって老舗の「ディプティック」が販売し始めたのが最初です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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