スポンサーサイト

  • 2017.02.20 Monday
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

一定期間更新がないため広告を表示しています


映画「ディオールと私」

銀座で開催された無料展覧会をはじめ、文化的な話題でもちきりのディオール。
今度は、ブランドの起用した新進デザイナー、ラフ・シモンズを主人公に
ディオールのカリスマ性、そして、伝統をなめるように描いた映画が公開されて話題を呼んでいます。


その名も「ディオールと私」。

戦後すぐ、お洒落を我慢し続けた女性達に向けて、
前時代のクレノリンを思わせるたっぷりと用いた生地で大きく広がるスカートとコルセットできゅっと搾ったウエストの
エレガントで女性らしいデザインを生み出したムッシュ・ディオール。
「ニュールック」と名づけられたこのデザインは、女性の夢を現実化した
時代の先駆けとなりました。

それ以後も、時代を担うディオールのデザインは
留まる事をしりません。

アヴァンギャルドなガリアノが去ってから、次はどんなデザイナーが起用されるのかと
話題が絶えなかったディオール。
待ちに待たれたデザイナーは、ジル・サンダーというシンプルで上質なブランドの
ラフ・シモンズ。カメラ嫌いで、フランス語もままならないベルギー人の彼がどんなデザインを打ち出してくるのか?

ファッション雑誌をはじめ、世界中のメディア、そして、ファッションピープルたちの期待感、それに応えなくてはならないという重圧、そして、メゾンを支える経験豊かなお針子たちによって生み出される、ため息がでるほど美しいオートクチュール。

そうして迎えられた新作発表会の日の緊張感は、
おもわず手に汗握ってしまうものでした。

ドキュメンタリーでありながら、なんともファンタジックなつくりになっている映画。
ファッション通もそうでない方も楽しめる映画です。

4月からはアンスティチュ・フランセ東京のアトリエでファッションを切り口にフランスの文化歴史についてお話します。


手に汗握る、までは無理でも、その時代に心が遊ぶ、そんなクラスにしたいとおもいます。



http://dior-and-i.com/info/?page_id=39
JUGEMテーマ:フランス

FIRE BY CHRISTIAN LOUBOUTIN

JUGEMテーマ:ファッション



映画「ファイアーBYクリスチャン・ルブタン」を見ました。

『ファイアー』は、「女性の脚を最も美しく見せる靴」をデザインするクリスチャン・ルブランが、パリの老舗キャバレー「クレージーホール」ためにプロデュースした80日間限定の幻のスペクタクルの名前。

とにかく、完璧なまでに美しい曲線を描く、裸から始まり、裸で終わる映画です。

女性でもドキドキしてしまうほど、きれいな曲線美、そして、お尻!が、俳優でアーティストのダビッド・リンチの音楽にあわせて揺れる、そして、弾ける。脚とお尻がこれほど弁明なことに感動します。


3Dなので、思わず手を伸ばして触りたくなってしまう、きれいなバストは、レズでなくてもうっとりしてしまいます。

でも、全然嫌らしくないのは、一点の欠陥もないほど完璧すぎるからなのか、
ダンサーたちが自分の肉体を「商品」として誇りをもっているからなのでしょう。

まさしく、高尚なエロティシズム。

ダリがデザインしたという唇の形のソファーは、本当に劇場にあるのだとか。また、唇マークのシャンパンもおみやげで売られているそうなので、いつか買いにいきたい!

ムーラン・ルージュやリドとは違うもっと、前衛的でダイナミックなスペクタクルが観られるクレージーホース。

初めてで最後のスペクタクルは、シャンパンに酔ってずっと寝ていましたが、(トホホ)
それこそ、30年ぶりに訪れてもいいな、っておもいました。

ルブタンの靴は、ぎりぎりまで浅くて、ちょっとだけ脚の指が見えるのが色っぽいんだよね。
それにしても、12cmのハイヒールは纏足とおんなじカーブを描く。脚の甲のカーブがなんともエッチでイカしています。
ああ、靴フェチには、たまらない、(私?)そんな映画です。

fire.gaga.ne.jp



 

パトリス・ルコント監督 映画「スーサイドショップ」

 「髪結いの亭主」「リディキュール」「タンゴ」、、、。
独特の視点でときに、シニカルに、そして大人っぽく人間模様を描くパトリス・ルコント監督の映画。
アーウィン・ショーの物語にも似ていて、わたしの好きな好きな映画監督のひとりです。
 
そのルコント氏が初めてのアニメに挑戦しました。

それが、「スーサイドショップ=自殺グッズ専門店」です。







登場人物は、とにかく暗〜い人たちばかり。
ところが、そこに生まれてくるのがいっつもニコニコポジティブシンキングの息子なのです。
この息子のお陰で、「私はブスだ、早く死にたい」と切望するおねえちゃんにはBFができて、それをきっかけに、代々自殺グッズを販売する一家の人生が変わっていくのです。

自殺グッズ屋の主人公、ミシマは、あの三島由紀夫からきていて、フランスの現代のジャポンブームも感じさせられます。

それにしても、この人たち、とにかく暗いんですけど
このネガティブシンキング、そしてシニカルな様子は、普通なパリの人々のようですよ。

案外、人っていうのは簡単なことでも幸せになれる。そんなヒントも隠されている爆笑映画でした。



映画「華麗なるギャッツビー」

 14日からロードショー公開されている、レオナルド・デカプリオの「華麗なるギャッツビー」。観ましたよ、観ましたよ!!

物語の舞台は、1922年のアメリカ禁酒法の時代のNY郊外の高級住宅街。湖を挟んで対岸は、昔ながらのお金持ちが、そして、こちら側は新興成金が住まう界隈。
そこに、フランス、ノルマンディーのお城から持ってきたという素晴らしくゴージャスな門構えの館が建っている。それが、デカプリオ演じるギャッツビーの自宅である。
毎晩毎晩、催されるお酒とジャズと宝石が溢れるパーティ。これは、ひとえに彼が恋い焦がれるデイジーがいつかここを訪れることだけを願って開催されていた・・・。

デイジー他、女優さんの衣装は、ずべてプラダがデザインしたもの。
また、デカプリオ他、男優さんの衣装は、ブルックス・ブラザーズが過去の資料をもとに
プレッピースタイルをリバイバルさせたのだそうです。

ダイヤと真珠の白い光を放つ、アールデコ時代のジュエリーはティファニー。
派手でおしゃれなストッキングはフォーゲル、そして、シャンパンはモエ・エ・シャンドン...。と、数々の一流が集まった映画。

3Dという最新のテクニックも相交り合い、本当にギャッツビーの館に招かれた気持ちになってしまいます。

それにしても、レオ様のピンクのスーツ、レッドフォードにも増して素敵でしたよ。

是非とも、お見逃し無くね。

映画「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」

 ジュディ・リンチといえば、昨今では、「007」のボス役を演じたりで有名なイギリスきっての演技派女優。日本でいうと、樹木希林かなあ〜。

演技派といえば、ここのとこ見ないフランスの女優、ジュリエット・ビノッシュは大竹しのぶに似ているし。フランスで歴史映画に必ず出てくるジェラール・ドパルデュは、ロシア国籍をとって、そのサイズに合わせたのか、すごーく太って醜くなってしまった。「ライフ・オブ・パイ」(間違ってストーリー〜って書いていたの。直しました)の日本船に乗り込むコック役ででていましたが、その太りようといったら・・・。「料理人ヴァテル」とか「シラノ・ド・ベルジュラック」に出ていた頃が懐かしいです...。

今度は、そのジュディ・リンチが、インドを舞台に7人のイギリス人男女が繰り広げるユーモアに満ちた映画「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」の主役を張っていました。

この映画も「ライフ・オブ・パイ」同様、舞台はインド。
イギリス人だから、植民地のインドは身近なんでしょうね。
「何かが起きるかもしれない」と不安と希望に気持ちで、未開の地に飛ぶのは、
いくつになっても同じ。
老年にさしかかる彼らは、かの地で、新たな人生の第一歩を踏み出すというわけです。

「人生は一度きり。判断を間違うことはあるけれど、『しなかったこと』の後悔はしない」
それがこの映画に込められているメッセージです。

年齢を重ねれば重ねるほど、さまざまなことに保守的になるし、
良いことでも悪いことでも、人生を変えることはエネルギーがいること。
でも、いくつになっても飛び込む勇気はもっていたい。

そう思わせる映画でした。

鮮やかなインドの市場、生きることにハングリーなインドの人々。
インドはわたしのなかで、行ってみたい国には入っていないけど、
南米への旅のために、そろそろ又、スペイン語を習い始めようかあ・・・。

マリーゴールド・ホテルで会いましょう
監督は、「恋におちたシェークスピア」でアカデミー賞他7部門を受賞したジョンマッデンです。
http://www.marigold-hotel.jp






映画「ライフ・オブ・パイ、トラと漂流した227日」

 もう、すでにご覧になった方も多いとおもいますが、先日、映画「ライフ・オブ・パイ、トラと漂流した227日」を観ました。

この物語は、インドのとある動物園で育った通称、パイが、その少年時代の想い出を語るというところから始まります。

インドの動物園を営む家庭に育ったパイは、家族と動物園の動物達とカナダに移住するために日本船に乗りますが、その船は遭難してしまうのです。

何とか一命をとりとめたのは、彼と虎。しかし、本能的に人間を襲う虎と小舟で共存するのはなかなか難しいものがあり、それを彼はさまざまなアイデアで乗り越え、最後まで生きる勇気を失わずに助かるのです。

いろいろ解釈はあるのでしょうが、わたしはこの映画を観て
「真実を暴くことだけが正しいことではない」ということを実感しました。

パイが話したストーリーは、もしかしたら本当のことではないかもしれない。
でも、科学が発達し、さまざまな研究がなされていろんなことが解明できる現代だからこそ、想像力をかき立てるファンタジーがあってもいいのではないかとおもうのです。

犯罪だったり、誰かを陥れるためにつく嘘はいけないけrど、
もしかしたら嘘をつかざるおえない状況にある人が話す「真実」は
それが嘘だと解っていても、信じてあげるふりをするのも優しさかもしれない。
真実があまりに辛く受け入れがたいだと、嘘をついている本人が
嘘を「真実」として信用したくなることもあるのではないでしょうか?

最後に虎と別れたパイが
「時間を共にした者(この場合虎ですが)に、『ありがとう』でも『さよなら』でも挨拶できずに別れるのは辛い」と話したのも印象的でした。

人間の突然の死もそうですよね。
だから、わたしは、合える時は少しでも無理して会いたい人に逢っていたいです。
決して後悔しないようにね。

ライフ・オブ・パイ〜トラと漂流した227日
http://cinema.pia.co.jp/trailer/160803/



映画「ダイアナ・ヴリーランド〜伝説のファッショニスタ」

 オードリー・ヘップバーンの映画「パリの恋人」はご覧になりましたか?
当時の明るくポップなファッション、そして、パリの町並みが美しい映画でした。

その映画のなかで、オードリー扮する田舎娘の魅力を発掘し、彼女を一躍有名なファッション・モデルに仕立てあげていく凄腕編集長のモデルになったのが、当時、時代の先端をいくファッション雑誌「ハーパス・バザー」の編集者だったダイアナ・ヴリーランドです。



パリをこよなく愛し、シャネルの服を美しく着こなしていた一人の主婦が、ある夜会で「ハーパス・バザー」の編集長カールメル・スノウの目にとまりました。
「経験がない」と躊躇するダイアナ・ヴリーランドに彼女は「何故やらないの?だって、あなた着こなしが上手よ」と背中を押したといいます。
それがきっかけでファッション雑誌の世界に脚を踏み入れたダイアナは「WHY DON’T YOU?」というコラムをもち、奇想天外でクリエーティブなアイデアを連載しはじめるのです。

「大好きなことを続けていたから辛いことはひとつもなかったと語る」ダイアナの仕事に対する厳しさはそうとうなものだったようです。
でも、それによって写真家、リチャード・アヴェドンやデビット・ベイリーは「より良いものを造る才能」を発揮し、ツイギー、バーブラ・ストライザンド、等は欠点とされていた個性で花開かせたのでしょう。

マノロ・ブラニクに「靴のデザイン」を勧め、まだ駆け出しだったイヴ・サンローランやダイアナ・フォン・ヴェーゼンベルグを見出し、ミニスカート、ビキニ、ブルージーンズの流行をいち早く察知したダイアナ。ジャクリーヌ・ケネディーが大統領就任式の日のドレスについて相談したのも彼女だったのです。
晩年は、METの衣装研究所の顧問になった彼女は「バレンシアガ展」「18世紀コスチューム展」他、今人気のファッション展のベースを創りました。彼女が催す展覧会の内覧会には、まるでNYのクラブシーンのように当時のスターが脚を運んだそうです。

雑誌の製作のためにかかる費用には糸目はつけなかったそうですから、現在とはスケールの桁が違ったんでしょう。でも、ある程度のお金をかけないとよいものは作れない。それは、雑誌でも人間でもそうですよね・・・・。工夫はいいことだけど、それだけでは知れない良さというのもあるからね。彼女が日本の雪国を舞台に2メートルちかい相撲とりとモデルのポエティックなファッション写真で構成した「ヴォーグ」は、日本の美しさを再確認させるすばらしい誌面でした。


さほど美しくもなく、桁違いの金持ちでもなかった彼女が、スキャパリスなどのファッショナブルな服を纏い自らの夢にむかって驀進する姿は気持ちがよいです。

「スタイルこそすべて。まさに生き方。スタイルなしじゃ価値がない」
「新しい服を着るだけではダメ。その服でいかに生きるかなの」
「いい人生は1つだけ。自ら望み、自ら創る」
素敵な名言を残したダイアナ・ヴリーランド。

どうですか?ちょっと観てみたくなる映画でしょ。

現在、渋谷・シネマライズで公開中です。
www.chinemarise.com




■単発クラス■
<カフェ・ソサエティー
『シュール・レアリズムのデザイナー、スキャパレリの素顔』>

講師:堀清英

マ ン・レイやダリの親友でシャネルの天敵。また、コクトーやべラールとのコラボでも有名なアール・デコ時代の奇才のファッションデザイナー、スキャパレリ。 NYのメトロポリタン・ミュージアムで「スキャパレリ+プラダ」展が開催され、再注目されているデザイナーの華やかな交友関係とそこで生み出された奇想天 外な創作の数々についてファッション史に詳しい講師が愉しく語ります。

■日時 2/1(金) 19時〜20時半
■会場 経堂教室
■単発の受講料 4,000円
■どなたでも受講いただけます。

詳しいお申込手順はこちら
http://www.antiqueeducation.com/tejun.html


■お申込み・お問合せ
カルチャーサロン「プティ・セナクル」
http://www.antiqueeducation.com/




はやぶさ〜遥かなる帰還

 ハリウッドでも活躍中の渡辺謙さんが珍しく偏屈な研究者の役どころを演じる、話題の邦画「はやぶさ〜遥かなる帰還」を観に行きました。


内容は、渡辺謙演じるプロジェクトマネージャー、山口博士のもと、日本ならではの高度で緻密な技術力と携わった科学者、技術者の団結力と粘り強さによって、全世界が注目した小惑星探査機「はやぶさ」の打ち上げから帰還までの7年間を描いた映画です。


2時間以上という超大作映画で、若干、試行錯誤する様が「長過ぎ」の感はありましたが、それが演出的に効果的で、最終的に「はやぶさ」がオーストラリアのウーメラ砂漠に戻って来て燃え尽き宇宙の果ての小惑星の砂や石ころを運んで来たカプセルだけが戻ってくるという場面では、
胸が熱く、思わずうるっとなったほどです。

とにかく、NASAに比べると、設備は古くさく、かけられる費用も規模も小さな鹿児島、内之浦宇宙空間観測所。それが同じくらいの偉業を成す、NASAのハイテクな研究所との対比には驚かされました。
また、宇宙に飛んでいく探査機のもとになる機器が、しがない町工場で作られていて、おおよそ科学とは無縁に見える町工場の経営者さえが「果てしない宇宙への夢」にかけている、そうした「男たちのロマン」にも触れられる映画です。

渡辺謙の脇を固める、山崎力、藤竜也、江口洋介、吉岡秀隆、他の日本を代表する名俳優の演技力、そして、盲目のピアニスト、辻井伸行君の「宇宙観」溢れる壮大な音楽にも感動できるとっても素敵な映画でした!

「勇気と責任をもって挑め。そして諦めるな。自分たちの力を信じて前に進め」
震災に打ち勝つメッセージとも言えますね。

「はやぶさ〜遥かなる帰還」hayabusa2012.jp

映画「シェリ・私の愛しい人」

美人で真面目そうなのに、ときどきずっこけた役柄をこなす魅力溢れる女優さん、ミッシェル・ファイファーは、宝塚出身のアマミ・ユウキ同様、好きな女優さん。

そのミッシェル・ファイファーがベルエポック期のフランスを舞台に、美しい高級娼婦役で登場する映画が「シェリ・私の愛しい人」。
ロードショーを見逃したので、先週末、DVDを借りてみることにしました。

原作は、夫がありながらも薄衣で踊り子として舞台に出演したり、両性愛者としても知られるコレット。ジャン・コクトー同様、パレ・ロワイヤル広場に面したアパルトマンに暮らしたことでも有名です。

数々の愛人を持ち、貴族やブルジョワとも負けず劣らずのセレブな暮らしをしているミッシェル・ファイファー演じるヌヌー(ぬいぐるみの意味)は、中年にさしかかり(といっても、きっと30代後半という設定なんでしょうが)今ではほとんどお客を取ることはなく、彼女の友人娼婦の息子を「しつける」という名目で、6年に渡って愛人関係を結んでいる。
その恋人、シェリは、まだ20代そこそこで、お金もなくあるのは、その美貌と美しい肉体。

そんな彼にも、持参金目当ての結婚がきまる。相手は、これまた別の高級娼婦の娘。
ヌヌーと比べて世慣れしない若き花嫁に嫌気がさし、2ヶ月に渡るイタリアの新婚旅行から戻るとその脚でヌヌーのアパルトマンに飛んでいく彼だが、そこにヌヌーの姿はない。

ヌヌーは傷心を探られるのもプライドが許さず、女中をかしずいて、一人ビアリッツのホテル・ド・パリにバカンスに出かけた。そこでもまた、マッチョな若い愛人を作るのだが、
シェリを心から愛していた彼女は、そんなラブアフェアにも気分が浮かない。

そんなとき、パリから彼女の元に、ハネムーンから戻ったシェリが花嫁と折り合いが悪く蒸発したという知らせが届く。

「やっぱり彼も同じ想いだったのだわ」と喜び勇んでパリに戻るヌヌー。
ところが、ヌヌーが戻ったことですっかり安心したシェリは、初めて花嫁を愛し彼女と面と向かって暮らしていくこと決めるのだった。

ヌヌーのもとを訪れるシェリ。「僕にはやはり貴女しかいない」と以前同様に一夜を過ごした翌朝、彼が見たものは嫉妬に狂うひとりの年老いた中年女性だった。そんなヌヌーにシェリは、「嫉妬をしないで。麦のヌヌーは、いつも優しくて僕を許してくれる素敵な女性なんだから・・・」と。そして、妻と彼女のところを行ったり来たりしたいと願う。
わがまま放題に彼を「しつけてしまった」ことを今更ながら反省し、「彼女を哀しませないで」と身を引く決意をするヌヌー。今度は振り返らず、去っていくシェリ。そして、ヌヌーはピストル自殺を遂げる。

ざっとしたあらすじはこんな感じです。しかしながら、
なんと、まあ、「若くて美しく、都合のよい」シェリに腹のたつ映画でした。

そんな内容はともかく、
シェリの住むアパルトマンは、よく探したもの!と拍手喝采したくなるアール・ヌヴォー建築。内装は、壁紙から家具、調度品まで、その当時をよく反映した優れものです。
アール・ヌーヴォーって時期も短いし、ここまで完璧に揃えるのは難しいとおもうのです。

当時流行したサンルームでアールヌーヴォーの陶器を用いながらのアフタヌーンティーなど、ところどころに、当時、絶大な人気を誇った女優、サラ・ベルナールの家を彷彿させる部分もあって見所満載。
また、モダンでスタイルのよいシェルがいち早く、流行のポアレ風のコルセット無しのドレスを着ているところも見逃せませんよ。

小柳ルミ子とその夫(古いか)の行く末をみているようで切ない「シェリ・私の愛する人」。男性は甘やかしてはならないという教訓に満ち満ちた内容も(笑)
見応えありです。

映画「男と女」

 DA BA DA DABADABADA...
の主題歌で有名な映画「男と女」。
アヌーク・エーメの美しさと、野趣溢れるドーヴィルの景観がとても印象的なラブ・ストーリーだ。

昨日、プティ・セナクル前期の最後の授業で、ノルマンディーの海をテーマにした映画をいくつかご紹介しました。

カトリーヌ・ドヌーヴの初々しい演技を再発見する「シェルブールの雨傘」は、ディレクトワールやナポレオン3世スタイルの家具に合わせた壁紙の美しさに目を見張るし、
2004年に公開された「ルパン」は、宝石商のカルティエが全面協力した宝石の数々がすばらしい。久しぶりに見る映画には、再発見も多い。

そして、「男と女」。
設定では、主人公の男女が35歳くらいということだが、
互いに人生の酸いも甘いも体験しているせいなのか、とっても大人っぽい。
心に傷をもつ二人が、過去を引きづりながらも新しい人生を歩んでいこうとする、
そんな男女の大人の恋愛には、ドーヴィルの雨、風、そして霧といった悪天候が
とても効果的なのだそうだ。
晴れ晴れ青空、南の海〜でない、北の海の優しい日差しとグレーなバックが
アンニュイな雰囲気を盛り上げる。

青春時代にこの映画をみて、これが私にとっての「大人の女の理想」だったことを思い出した。

主人公より大人になってしまった今、女性としてもまた、恋をする一人の女性として
果たして理想に近いものになっているのだろうか?
人生の酸いも甘いは、少しはなめたけどね。

当の本人には知るよしもなし...だ。





calendar
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>
Petit CENACLE
「プティ・セナクル」「石澤季里アンティーク・エデュケーション」では毎回その道の専門家を迎え、経験豊かで探究心旺盛な都会の大人たちの欲求を満たす、個性溢れるカルチャーサロンを主催しています。
www.antiqueeducation.com
プティ・セナクルの旅カルチャーコース

2016/11/19〜11/26
旅して学ぶ貴族の暮らし「パリ、ヴェルサイユ、ロワール地方で18世紀のシャトーライフを体験 マリー・アントワネットの幸せ人生を辿る旅」の詳細はこちら


プティ・セナクルの本
2012年6月8日発売

「これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝」(メディアパル) 監修:プティ・セナクル/蜷川浩史・石澤季里・大原千晴・木本玲子・中島正晴、文:植田裕子/石澤季里
プティ・セナクルへのリンク
selected entries
categories
archives
recommend
パリ&パリから行く アンティーク・マーケット散歩 (FIGARO BOOKS)
パリ&パリから行く アンティーク・マーケット散歩 (FIGARO BOOKS) (JUGEMレビュー »)
石澤季里
2012年6月発売

掘り出し物に出合えるマーケットや蚤の市はヨーロッパ旅行の大きな醍醐味。せっかくパリまで行くのなら、近郊の個性派マーケットもめぐってみよう。定番のクリニャンクールからブルゴーニュのアットホームな大市、さらにブリュッセルやアムステルダムのマーケットも。
街歩きを楽しみたいアンティーク・ストリートも厳選して紹介。
recommend
これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝―なぜ生まれ、どう使われてきたのか (-)
これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝―なぜ生まれ、どう使われてきたのか (-) (JUGEMレビュー »)
植田 裕子,石澤 季里,プティセナクル
2012年6月発売

監修:プティ・セナクル/蜷川浩史・石澤季里・大原千晴・木本玲子・中島正晴
西洋アンティークのプロが語る、今ひそかにブームになっているわかりやすい入門書。ホームズやアリスがいたころのヴィクトリア朝の家具・食器・時計について全くの初心者の方でもわかりやすく、そして面白く解説した初めての本です。
recommend
パリ 魅惑のアンティーク (madame FIGARO BOOKS)
パリ 魅惑のアンティーク (madame FIGARO BOOKS) (JUGEMレビュー »)
石澤季里
2009年10月発売
大好きなパリの街で、自分だけの“とっておき”を見つけよう。あこがれのエルメス・ヴィンテージから、気軽に買えるキッチン用品や文房具、さらにアンティークなビストロやホテルまで、個性溢れる“古きよき物たち”に会いにいこう。全36ショップを紹介。
recommend
recommend
recommend
recommend
recommend
profile
links

PearlyBLOG



la note


ヨーロッパスローライフ −インテリア自由気儘空間−
search this site.
recent comment
recent trackback
sponsored links
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM