ダリ展@国立新美術館

JUGEMテーマ:アート・デザイン

 

乃木坂・国立新美術館で開催中のダリ展を観てきました。

 

金曜日は20時まで開催とあって、仕事帰りのようなサラリーマンから学生さんらしき人まで、会場は殊の外混んでいました。

 

ダリって、知っているようで知らなかったのは、1904年から18歳までの思春期と、モダニズムに影響を受け始めた

美大生の時代の作品。

1904年といえば、フランスは印象派の時代。御多分にもれず、ダリも印象派の絵を残しています。

その美しいことといったら、よく知られているダリの絵からは想像もつきません。

また、1923年に描かれているほのぼのとした故郷の絵も大好きでした。

 

それにしても、わたしには描かれているものがシュールで、

かなり強く感じる絵に、若者たちが「きれいー」と声を発していたのには驚きました。

人の感覚って、年齢、それから今の環境によってもだいぶ違うんですね。

あるとき、「コンテンポラリーアートはわからない」というと、あるアーティストが「その絵の中に入ってしまうのが正しいアートの見方だよ」と教えてくれましたが、ダリの絵は強くて入りたくないわ。。。

 

 

1929年くらいから、ダリはシュールの世界にはまっていきます。ここから1939年にシュールレアリズムの父、アンドレブルトンと決別するまでが彼の黄金期なのではないでしょうか?ご一緒した方の説明によると、彼は女性にコンプレックスをもっているから奥さんのことも背中越しにしか描けなかったのだとか?また、その妻が浪費グセがあるために、彼は受ける絵をどんどん描くようになってブルトンと決別したんですって。

 

今回の展覧会では、珍しいダリのジュエリーがサンペテルスブルグから来ていたり、たくさんの本の挿絵なども。また、

1946年のダリの作品によって作られたディズニーの『ファンタジア』や、ヒッチコックの『白い恐怖』といった映像もありました。

ダリの新たな魅力発見につながる大々的なダリ展。見逃せませんよ!

 

~12/12まで

国立新美術館

http://salvador-dali.jp


講座「マリーアントワネットも愛した フレンチ・シノワズリーなテーブルセッティング」(講師:福田典子)

JUGEMテーマ:フランス

 


■旅カルチャーコース■


<マリーアントワネットも愛した フレンチ・シノワズリーなテーブルセッティング>

講師:福田典子

東インド会社がもたらした漆(ジャパン)や陶器(チャイナ)のコレクターである母、マリア・テレジアの影響を受けて、自らもアジアブームにのったマリー・アントワネット。王妃はもちろん、当時の王侯貴族を熱狂させた「シノワズリー」とフランスの食器を素敵にコーディネートさせたテーブルで、講師と一緒にアフタヌーン・ティーを楽しみましょう。

 

 

この講座は、旅カルチャーコースの旅行、11/19〜11/27パリ、ヴェルサイユ、ロワール地方で18世紀のシャトーライフを体験「マリー・アントワネットの幸せ人生を辿る旅」(7泊9日)のプレ・クラスです。旅カルチャーコースはこちら



■日時 10/12(水) 19時〜21時
■会場 福田先生ご自宅(下馬)
■受講料 6,500円 (お茶、お菓子付き)

■どなたでも受講いただけます

詳しいお申込手順はこちら
http://www.antiqueeducation.com/tejun.html


福田典子(ふくだ のりこ)
おもてなしの文化的背景や新情報を中心に、美しい暮らし術を学ぶ<ドルチェヴィータ>主宰。食空間プロデューサーとして、新羅ホテル、サムスン迎賓館、フォーシーズンホテル、コンラッドなど国内外の一流ホテルや企業の迎賓館の食空間を始めとして、ウエディングのプロデュースなどおもてなしシーンを手がける。日本の工芸品にも造詣が深く、女性誌に連載中。日本文化を国内外にしらしめるJAPONisme誌も手掛けている。http://homepage2.nifty.com/dolcevitamin/


■お申込み・お問合せ
カルチャーサロン「プティ・セナクル」

http://www.antiqueeducation.com/
 

 


理想のアンティークの椅子との出会い方講座@I.S.U HOUSE 工房

JUGEMテーマ:インテリアデザイン

 

10/15の土曜 15時から予定されている、I.S.U HOUSEの上柳先生は、日本では、とても珍しい、西洋の伝統的な技法そのままに

クラシックチェアを作る匠職人です。

優秀技能賞など、数々の賞にも選ばれていて、中央技能検定委員も務めていられる方。

また、天皇陛下の前で、椅子の製造過程を披露したこともあるんですって!

先生の著書「椅子を『張る』〜伝統のクラシックチェアを作る」(牧野出版)にはDVDがついていて、その技を披露しています。

2時間のDVDですが、目が離せないくらい美しく感動的な映像でした。

 

 

昨日は、15日の授業の打ち合わせを兼ねて先生のアトリエを訪問しました。

 

アトリエには、たくさんのクラシックチェアのをぬうように、生地や木材、それから象嵌につかう貝や装飾的な木のオブジェが置かれています。フランスで金糸の刺繍家のアトリエを訪れた際に、「アンティークを直すには素材にもアンティークが必要なんですよ。だから、蚤の市で古い金糸を見つけるんです」と教えてもらいましたが、先生もしかり。アンティーク・マーケットで、ざまざまな装飾的な木片を集めて、椅子の欠けているパーツとして、木目を合わせながら修復するんだとか。

「そーかー、やっぱりアンティークにはアンティークのパーツが必要なんだ」ということに感心しました。

 

また、木材の性質を知った上で、その特性を生かして椅子作りに使用するのも重要です。

講座のタイトルを「理想のアンティークチェアを手に入れる」としているのは、

自分にとってどんな風にその椅子を使いたいかによって

フォルムだけでなく、素材、クッションのいれ方、などなどが変わってくることを知ってほしいから。

「手に入れたいアンティーク」を知ることは「自分のライフスタイル」「好み」を知ることとです。つきつめれば自分を知ることにつながるわけです。

 

昨今は、なんでも通販で手に入れられて、椅子もしかり。座らなくったって椅子は手に入れられる。

でも、やっぱり自分に馴染む大きさ、フォルム、使い方を熟考した「理想の椅子」は一生モノ。

アンティークでなくても、そうでなくても、今の自分に一番しっくりあう「モノ」へのこだわり。捨てたくないモノです。

 

I.S.U HOUSEのアトリエで予定されている授業では、そんな椅子を手に入れる方法や、

先生のすばらしい椅子張りの技術を堪能できる絶好の機会になる予定です!

 

www.isuhouse.com

10/15「フランスの椅子 .蹈灰鎧代の椅子に学ぶ理想のアンティーク・チェアとの出会い方」
講師:上柳博美
 

 

 

 

 

 

 

 


アール・デコの花弁&さざめく亡霊たち@東京都庭園美術館

JUGEMテーマ:アート・デザイン

 

昨日から開催されている2つの展覧会、「アール・デコの花弁」展と「さざめく亡霊たち」展の内覧会で、

東京都庭園美術館を訪れました。

 

いわずもがな、東京都庭園美術館は、旧朝倉邸で

今回は、建築のなかに使われているタイル、石、ガラスのエッチングなどの資材に関し絵

細かく解説するという展覧会です。

泰山製陶所や、山茶窯製陶所の凝ったタイルはもちろんですが、そうしたものを最高の技術を用いて施工したのがこの建物です。

家具でもそうですが、最高のデザイナーと職人が力を合わせたものこそが

最高級というわけです。

 

今回は、そんなすばらしい空間のあちこちから

ささやき声が聞こえてきます。

 

これが、直島の「心臓のアーカイブ」や「ささやきの森」で有名なフランス人現代アーティスト、クリスチャン・ボルタンスキーの作品です。

彼のテーマは、いつでもホロコーストで亡くなった人たちへのオマージュ。

「人の思い出は3代で消えます。」と彼は話します。要は、私が知っている祖母については、

次の世代に口伝えはできても

実際は会ったことがないのが普通です。

そうした、消滅してします人の思い出や、歴史のなかのごく一般的な人々について、

普遍性をもって伝えていくのが彼のテーマなのです。

 

「日本人は、妖怪とか亡霊とか、漠然とした『死』と非常に密接な交流があります」と彼はいいます。

庭園美術館にいるはずのたくさんの亡霊たちを「声」にしたり「影」にしたりして表現するのが一つ目の展示です。

 

また、2つ目は、眼差し。ギリシアで撮影された目の写真を薄手のカーテンに焼き付けてその向こう側に明かりを灯す。

それだけで、なんだか自分が誰かに見られているような、遠いところに誰かがいたりするように気配を感じるのです。

 

彼が直島の森に風鈴を下げた空間を作ったのは、そこを巡礼の地にしたかったからだといいます。

いつか行けるかもしれない、もしかしたら行かないかもしれない。でも、そこに行けば必ず祈ることができる。

世界にこうした巡礼の地があるだけで、心が穏やかになる人がいる。

お盆に実家の仏壇で祈ったり、お彼岸にお墓にお参りにいくのとちょっと似ているのかもしれませんね。

 

この展覧会期間は、美術館が巡礼の地となります。

入り口、右側では、彼のインターヴュー風景が上映されています。展示と一緒に見ると、感覚的だったものがすごくよくわかる。

ぜひ、ご一緒にご覧になることをお勧めします。

 

なお、内覧会のときに会場で配られていた福島玉川村のさるなし。美味しかった!キュウイの原種なんだそうですけど、ちっちゃくて甘くてキュウイのエグミが全然ありません。こちらも合わせてお勧めしたいです。

 

展覧会は12/25まで。

http://www.kobushinosato.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


プティ・セナクル講座「美食の街、パリの足跡 フランス料理誕生の秘密」

JUGEMテーマ:グルメ

 

22ページの原稿を書き上げ、やっと普通の生活が戻ってきました。

大作は、10/25の主婦の友社「ボンシック」に掲載されるのでごらんください。

 

そんなこと10/2に予定されているグルメレクチャーに向けて、大原先生と音羽シェフとの打ち合わせを白金の「ときのもり シェルエソル」でしてきました。

 

このお店は、奈良の有名なセレクトショップ「くるみの木」の支店で、奈良と栃木の食材にこだわったお店です。

ヘルシーで、そして軽やかで、ちょっと北欧風で。まさに、今、フランス注目されているフランス料理のあり方を

忠実に再現しているかんじ。今の気分にとっても合って、お気に入りのお店です。

 

昨日は、革命が起きた時期のパリのレストラン、いろいろ。俗に言われているレストランの歴史が本当はウソだったという話。それから、アントワーヌ・カレームやヴァテル、トゥール・ダルジャンといった有名料理人やレストランの逸話についてのお話にそった

食材、料理の方法についての打ち合わせでした。

1時間のなかでも、最も楽しくためになるお話がきけるように作戦練ってきました。

どうぞ、皆様お楽しみに。

 

それにしても、すっかり秋の気配ですね。食欲の秋ももう、すぐそこ。

こちらも楽しみです。

 

ときのもり シエル・エ・ソル

http://www.tokinomori-nara.jp/ciel-et-sol/

 

 

 

 


講座「グルメレクチャー 美食の街パリの足跡 フランス料理誕生の秘密」(講師:大原千晴)

 


■旅カルチャーコース プレ・クラス【b】■グルメレクチャー■



グルメレクチャー
<美食の街パリの足跡 フランス料理誕生の秘密>


講師:大原千晴

 

 

 


フランス料理を語るのに欠かせない街パリ。とはいえ、この町が食の都として知られるようになったのはいつの時代からなのでしょうか?そんな美食の街パリの成り立ちと誕生の秘話を食文化ヒストリアンの大原千晴先生が語ります。お話のあとは、宇都宮フレンチの名店「オトワレストラン」の二代目シェフ音羽氏がこの日のために作る独創的な現代フランス料理を満喫していただきます。

 

この講座は、旅カルチャーコースの旅行、11/19〜11/27パリ、ヴェルサイユ、ロワール地方で18世紀のシャトーライフを体験「マリー・アントワネットの幸せ人生を辿る旅」(7泊9日)のプレ・クラスです。旅カルチャーコースはこちら

■日時 10/2(日) 11時〜14時 【開場】:10時40分 【開演】:11時〜
■会場 「ときのもり シエル エ ソル」(白金台)
■受講料 13,000円 (フランス料理フルコース代込み)

■どなたでも受講いただけます

詳しいお申込手順はこちら
http://www.antiqueeducation.com/tejun.html


大原千晴(おおはら ちはる)
「英国骨董おおはら」店主。骨董銀器専門家。食文化ヒストリアン。早稲田大学法学部卒業。料理研究家の母・大原照子氏がイギリスに転居したのを機会に、日本と英国を行き来する生活が始まる。その過程で骨董銀器の魅力に開眼し、1991年「英国骨董おおはら」開業。著書に「食卓のアンティークシルバー」(文化出版局)、「アンティークシルバー物語」(主婦の友社)、「名画の食卓を読み解く」(大修館書店)。http://www.ohara999.com/


■お申込み・お問合せ
カルチャーサロン「プティ・セナクル」

http://www.antiqueeducation.com/


 

 


アンティークの背景 マリー・アントワネット編

JUGEMテーマ:フランス

 

突然ですけど、皆さんは 泡のお酒好きですか?わたしは大好きです。ここでいうところの泡のお酒はビールではなくてシャンパンとか、ヴァンムースとかクレモン、スプモンテとか、ワインに泡がたってるお酒のことです。

フランスのレストランでは、まずオーダーをとりにきたボーイさんが、「アペリティフはいかがですか?Voulez-vous quelque chose comme l'apéritif?」って聞きます。これは定番。昼でも聞く。

で、わたしたちは、フツーに「はい、シャンパンください。Oui,une coupe de champagne,svp」ときには略して「une coupe」というわけです。英語だと、a glace of champagbeですね。泡のワイン好きな方、これ、定番。覚えておきましょ。

 

ところで、このcoupeって、知ってます?丸底のシャンパングラスのことです。

今、あんまり見ないですよね。でも、ちょっと前の日本の結婚式は必ずこれでした。

今は、どっちかというとfluteと呼ばれるコーン型を逆さにしたもの。

こちらが一般的です。

 

19世紀になって最初にできたシャンパングラスは

フルートグラスでした。でも、19世紀の後半から1960年くらいまではまったく人気がなかったそうです。

ひとつの理由は、これを飲み干そうとすると女性が首をぐっと伸ばして飲まなくてはならないでしょ。

これ、まったくエレガントでない。ベルエポック、そして、20世紀のアールデコくらいってどんどん女性が社会進出していった時代。

だからこそ、女性は強くなる一方で、男性化することに危機感を覚えて

女性が女性らしくいるためのアクセサリーやお化粧品がたくさん生まれたのかもしれないですね。

 

現代も、女性はどんどん強くなり、若さもお金で買おうとプティ整形したり、高い化粧品を購入したりする。なんだか似ていると思いませんか?

 

 

シャンパンは、1680年くらい、太陽王ルイ14世の時代に、ランスの修道院でドン・ペリニョンが作ったのが最初と言われています。

皆がこぞって磁器を生み出そうと躍起になった時代。フランスでは、マイセンに次いでセーヴルという王立工房が作られました。

そのせいもあってか、フランスのガラス工芸って案外遅れているんですよ。

シャンパンはあるけど、この時代のグラスはたった1個。今でいうとこの足つきのワイングラスのみ。

18世紀、アントワネット様の時代はさすがに、ひとりでひとつお使いだったでしょうけど、16世紀くらいまでは、普通の貴族のお金持ちでもこれを2〜3人で1個用いて使い終わるとグラスを洗って氷のなかで冷やせる、いわば「グラスクーラー」なるものを数人の間において分かち合っていたようです。この習慣は、アントワネット様の時代まで続いていて、シャンパンもワインも同じグラス1つで通していました。

4つも5つもグラスを並べるのは革命後の19世紀、ブルジョワジーの時代に生まれた習慣。この時代は、シャンパン(最初はフルートが一般的のようでした)、赤白ワイン、これもアルザス、モーゼル、ポルト、ボルドーまで様々で、これが富の象徴だったわけです。

 

シャンパンの泡が上にのぼっていくのは美しいと、「シャンペノワーズ」と呼ばれる足まで空洞で泡が昇る様子が見えるグラス(教室にあります。自慢です(笑))がありますが、本来、シャンパンの泡でゲップするのはとっても恥ずかしいことでした。

だからこそ、coupeという広口で泡がすぐに消えるグラスが登場して約100年間、大人気を博しました。

 

とはいえ、流行は繰り返すのが一般的。

 

1960年以降、「シャンパングラスはやっぱりフルート型よねえ〜」とう風になってきているようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


アンティークの背景 マリー・アントワネット編

JUGEMテーマ:フランス

 

1785年にマリー・アントアネットが時計工房「ルバン」に作らせたのは、女性が、天使「アムール」にバラの花輪を差し出しながら愛を懇願しているブロンズ細工の時計です。ロバンのサインと時間と時間を示す文字の間に、小さなユリの花の紋章がついた文字盤は、この時代の椅子の足と同じ、白い大理石の円柱についています。

その円柱を支えるのも同様に白い大理石で、これは王室を表す鷲とバラの花綱模様で飾られています。

 

女性の足元には本が。この表紙にもやはり百合の紋章が。これによって、この時計が王室のメンバーのために作られたことがわかります。

 

ただ、この置き時計は王室ではさほど特別なものではないそうです。というのも、実はこれと似たようは時計を、ルイ16世は彼の小図書室にもっていましたし、別の王家の家族ももっていたという記録がされています。しかしながら、王室以外ではもちろん非常に高価で特別なもので、1880年にミュンヘンのドミドフコレクションが売りに出しました。もちろん、百合の花の紋章はどこにもなく、おまけに、右側で鳩を抱えている天使「アムール」も内側ではなく外側を向いています。

 

このように、新古典主義の時代には、円柱、天使、花綱、などのモチーフはとても一般的でした。違いを見るにはブロンズ細工の精巧さと金の輝き。同じ金メッキでも王家のものと普通のものは厚みが違います。精巧につくらてれいるものは、輝き、そして、フィニッションが美しい。これは様々なものを見ることで養われていきます。

 

そして、王家のものには、必ずどこの城に納められたものかが記されています。T、TUはチュイユリー城のこと。すなわち、革命を逃れたこの時計は19世紀になってからナポレオン3世が暮らしたチュイユリー城に再び納められたのですね。きっと、マリー・アントワネットの再来と言われたユージェニー皇后が大切に用いたと想像できます。

 

ナポレオンが18世紀のブルボン家の栄華に嫉妬して2万点以上の家具を壊したこと。そして、彼が在位しているわずか10年足らずの間に250個もの置き時計を注文したこと。

すべて、自らの持ち物によってその権力と財力を誇りたいがためにしたことです。

こうした背景を知ることで、今なお市場に残るアンティークがなぜ、そこまで贅を凝らして作られる必要があったかが理解できます。

 

それを作らせ、所有した人に想いを馳せる。それもアンティークの楽しみのひとつなのです。

 

Le Châeau de Versailles rencontre le Mobilier Naional,quatre siècles de création

édition Flammarion

I.Bideau @GML9489,Paris Mobilier National

 

 


プティ・セナクル新学期開始 第一回目はジョージアン・スタイルのインテリアから

9/28(水)19時から21時まで、アンティーク鑑定基礎クラス後期第一回目の講座が開始します。

 

近頃、ちょっとした日本ブームで、英国についてもフランスについても語られることは少ないですが、

世界がますますボーダレスに、グローバルになるからこそ、知っておきたい西洋の歴史、そして彼らのアンティークとの付き合い方です。日本もすでに家は西洋と同じくらい、もしかしたらそれ以上に素敵になっている。ならば、その空間を自分の好きなアンティークで飾ることは不可能ではないはずです。インテリア、テーブルウエアから西洋を眺める。そんな粋な講座を毎回開催しています。

 

以下、英国でインテリア史を学んで現在アンティーク雑貨店「アティック」を経営している木本玲子さんのコメントです。

単発でも受講は可能です。

http://www.antiqueeducation.com

 

 

家具の歴史を学ぶことは、
それぞれの時代に生きる人々の暮らしを知り、
世の中の動きを感じることでもあるようです。

例えば、英国のインテリア史、及び家具史において、ネオ・クラシカル様式や英国・風景式庭園の登場と、最もエレガントな時代と称される18世紀。

一方、かのヴィクトリア女王が君臨し、栄華を極めたとされる19世紀は、同時にスタイルの混乱期とする意見が多く聞こえます。

産業革命を背景に、大きく社会が変化したこの二つの時代の評価を分けた理由とは?

ネオ・クラシカル、エクレティック、リバイバル、、って何?
etc...

現代の私達にも身近に感じることが出来て、
実際に当時の品物を手にすることも可能な時代。
ジェーン・オースティンの小説は英国でも度々映画化されて、コスチュームやインテリア描写の美しさで人気がありますね。

アンティーク・ファンには興味が尽きない18世紀〜19世紀にかけてのお話です。

JUGEMテーマ:イギリス


アンティークの背景 マリー・アントワネット

JUGEMテーマ:PARIS

 

シャトーの部屋には必ずあり、そして、案外、話題に上らないアンティークのひとつにpenduleと呼ばれる置き時計があります。

 

静まり返ったシャトーのなかで、カチコチ、カチコチと響き渡る時計の音はとても素敵。

そういえば、わたしがフランスで一頭最初に暮らし、働いたブルターニュのシャトー・ホテルにも大きなゼンマイ時計「グランフドファーザー」があって、毎日、メートル・ドテルのレイモンがそれを巻いていたっけなあ。

そんな音って結構記憶にのこっていて、美術館などでさりげなく置かれている時計がきちんとした時間をさしていると嬉しくなるし、なんだか懐かしい気持ちになります。

 

東京の我が家にもロココ様式の陶器の時計がありました。

ある時、何かの拍子に父がぶつかってそれを割ってしまって。以来、母やアンティークマーケットに行くと素敵な時計をさがしていましたっけ。一度、ニースのオークションでせろうということになり、でも、どうしたんだか。

確か、落としても翌日引き取りにこれないということで急遽取りやめたんだったはず。

 

1点もののアンティークって、こうして思い出のなかで生き続けるんですよね。それが好き。

 

 

さて、置き時計。マリー・アントワネットの読書係の映画でも登場しましたが、

18世紀の置き時計はとても高価でした。

ですから、誰もがもっているわけではなく、王様、お妃様、そして、その両親や子供、そして兄弟くらいまでは各部屋にあったそうです。でも、そこから先の下級貴族だとサロンだけとか。外国からいらした迎賓を迎える部屋だとか。一人の貴族が手に入れられる置き時計には限りがあったようです。また、ナポレオンがこれまた革命後に安く時計やとかブロンズ工房に売りさばいたために、王立工房に時計の数がぐっと減って、皇帝の家族でも随分待たないと手に入れることはできなかったようですよ。

 

置き時計は、持ってる人のセンスと権力、社会的な地位を如実に表現するものでした。当時の時計は、ブロンズとイタリアから入る珍しい大理石のコンビが一般的で、美しさと趣味の良さがほどよく反映されていたそうです。ただし、一般市場で売られているものではなく、もちろん注文販売が基本。一般のパリ市民は教会の鐘のおとで時間を把握したり、街の中心地にかかる時計(温度や湿度も)で時間を認知していたのだそうです。

 

時計職人は、科学、天文学、物理学に造詣が深く、芸術にも才能のあるとても知的な職業でした。

当時、時計を作っていたのは、

ブレゲ、レベルト、レシャンピー、レロバン、レルポート、レボルティン、レボなどのアトリエ。

そのなかで、マリー・アントワネットの懐中時計を作ったブレゲは有名ですね。

 

また、外側は、初めて鋳型でブロンズのオブジェを作り、金メッキをかけることに成功するトミーという工房ができますが、この工房は、ナポレオン1世の時代のトップクラスのブロンズ職人でした。また、ラブリオという工房は、ナポレオンの妹のキャロリーヌ・ミュラのお好みだったそうです。

 

家具同様、置き時計も当時の王様の趣味を反映したスタイルで装飾されています。

 

マリー・アントワネットは、新古典主義の神話、遺跡、天使、などのモチーフがやはりお好みだったようです。

 

 

 

 

 

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